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(船文化)ヒガキくん通信Vol.1.16 15/09/13

(船文化)ヒガキくん通信Vol.1.16 15/09/13

差出人: “Masahiro Takami”
宛先: “undisclosed-recipients:”

件名: 築港・天保山 浪華丸ヒガキくん通信Vol.1.16(15改め) 工夫を楽しむ!
日時: 2015年9月13日 21:32

こんにちは浪華丸ヒガキくんです。
9月12日(土)清涼な港住吉神社境内にて
第8回天保山まつり(開催:11/1)に向け、
菱垣廻船の復元作業を行いました。

さて今日の作業は、まず「胴の間」。ここは船体のお腹のあたり、
その少し前方に位置する三の間。ともに荷物を積む場所です。
敷き板のイメージも実物と同じように再現していきます。

そして帆の作業、両端に付いている縄の取替えです。
それからチビガキの帆、一部改修のお針仕事を行いました。

浪華丸ヒガキくんの大きな帆、実は化学繊維で出来ていて、
よく見ると細かなメッシュ(網目状)になっています。
風をうけるとやわらかく丸みをおび、しかも程よく風が抜け、
帆を広げて大海原(写真:1999年夏/大阪湾)を帆走するイメージを
安全にご覧いただくことが出来るのです。

さて、実物の帆は江戸時代、播磨の国(兵庫県高砂市)高砂の
工楽松右衛門が考案。なので「松右衛門帆」と呼ばれています。
「高砂や~、この浦舟に帆をあげてぇ~」なんですね。
そして工夫を楽むところから工楽となったそうです。
今は、この帆布でオシャレな鞄やグッズが販売されています。
ぜひ一度、工楽松右衛門で「検索」してみてください。

ここで改めて紹介しておきましょう!いま復元している縮尺1/3の
菱垣廻船「浪華丸」、この愛称が「浪華丸ヒガキくん」(全長:約9m)
そして、縮尺1/10サイズが「チビガキ」(全長:約3m)
地元の子ども達や市民が親しみを込めてこう呼びます。

*これからの復元作業日程、9/27、10/12、10/31

一般社団法人港まちづくり協議会大阪
菱垣廻船復元プロジェクトリーダー 高見 昌弘
公式HP http://minatomachi-o.jp/

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