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(船文化)ヒガキくん通信Vol12.05

こんにちは、浪華丸ヒガキくんです。
菱垣廻船復元プロジェクトがスタートしました。
5月29日(日)10時~、格納庫兼作業場の提供で、ご協力頂いている港住吉神社の境内は新緑の香りが漂い清々しいパワーを感じます。

さて、今年度も11月の第9回「天保山まつり」向けて!1/3菱垣廻船、「浪華丸ヒガキくん」の復元作業が始まりました。

境内に出した1/10模型を見ながら、復元箇所の打合せ。
菱垣模様は、簡単そうに見えますが難易度は結構高い!
艫(とも:後部)の方は反り、また上下の間隔も異なります。
この造形美!菱垣廻船の魅力なんです。ココ見所!

先ずは、胴の間のすす払い。そして周辺資材の片付。
作業場となる格納庫内の整理整頓を行いました。
菱垣模様の内側に施される「矧ぎ付け」の製作準備。
実際は、これで海水の浸入を防いでいるそうです。

既にご存知の方も多いと思いますが・・・、今の「浪華丸ヒガキくん」、一見完成のよう?いいえ、まだまだ仮の姿。

実は初のお披露目となった3年前。
「天保山まつり」までに日がなく、完成度を保ちつつ開催日に間に合わせるため建築用の発砲断熱材を利用。
カッターナイフで部品を製作。これに塗装しコンパネに接着。菱垣模様を作っています。

【Report】
日本船舶海洋工学会(5/26)において「菱垣廻船 浪華丸復元船の復興に関する地域社会の取り組みの現状と海との繋がりを大切にする心」と題して活動を紹介させて頂きました。
更に「復元された菱垣廻船「浪華丸」の意義について」も是非ご覧ください。再び建造することが困難なほどの完成度なのです。
同日の発表では「ふね遺産」制定への提言も・・・
近い将来「浪華丸ヒガキくん」と一緒に大阪市港区/築港・天保山が日本全国に・・・そして世界に広がって行くことでしょう!

【催事の案内】
6月19日(日)次回の復元作業
10時~予定<雨天決行> 場所:港住吉神社/境内
6/21(火)築光キャンドルナイト 18時~22時
場所:築港赤レンガ広場
7/14(木)、15(金)2日間、港住吉神社「夏祭り」

第40回木製帆船模型展 ザ・ロープオーサカ主催
開催日:7月16日(土)~18日(祝)10時~18時/入場無料
場所:梅田/阪急ターミナルビル17階 特設会場。

2018年春、姉妹都市のメルボン(豪州)から大阪へ、
太平洋縦断する壮大なヨットレースが予定されています。
既にオーストラリアからは33艇がエントリーしている模様。
その名は、メルボルン大阪ダブルハンドヨットレース!

~羅針盤の針は大阪港開港150年記念に向けて~(2017年~2018年)

一般社団法人港まちづくり協議会大阪
菱垣廻船復元プロジェクトリーダー 高見 昌弘
公式ホームページ:http://minatomachi-o.jp/

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