この度、大阪公立大学共同出版会より松本事務局長が『マーケティングを活用した港まち再生と観光開発~第2ゴールデンルート瀬戸内「創造的内海」~』を出版致しました。
数年前より既に執筆しておりましたが、コロナ後の観光も見越して追記いたしました。Amazonや各書店等でもご購入可能です。宜しければ是非御一読ください。
『マーケティングを活用した港まち再生と観光開発~第2ゴールデンルート瀬戸内「創造的内海」』
著 者:松本 英之
出版社:大阪公立大学共同出版会 http://www.omup.jp/
定 価:3,000円(税別)
(大阪公立大学共同出版会より)
新型コロナウイルスによって、もっとも大きく、かつ早期に打撃を受けた国内の観光業は、コロナ後において回復可能なのか。可能であるとすれば、その活路はどこにあるのか。
本書は、現役の経営コンサルタントであり大学の教員でもある著者が、これまでの国内観光の特徴を豊富なデータを用いて分析したうえで、アフターコロナを見越した今後の観光スタイルを、マーケティングの視点から考察し、提案する。
従来のインバウンドが訪れる〈東京-富士山-京都-大阪〉の主要ルート以外で、「モノ消費からコト消費へ」あるいは「エコツーリズム」などのトレンドと合致し、コロナ収束後も「三密」を避け、さらにはSDGsに基づく自然回帰・環境保護を重視する、いわば、その旅程だけでなく、概念すらも新しい国内旅行ルートの確立を、著者は訴える。そこでスケールとして用いられるのが、著者が都市問題研究のなかで構築した、(旧)港まちを再生するための独自のモデルであり、そして着目するルートが、関西を起点とする瀬戸内エリア。瀬戸内国際芸術祭や、サイクリングロード「しまなみ海道」ですでに内外からの観光客を集め、かつ地域のDMOも活発な瀬戸内を、本書では「創造的内海」と呼び、その可能性を具体例から導き出す。「あとがき」にあるように著者は、観光の隆盛を、今以上にダイレクトに地域の活性化(第一次産業の再生、雇用の創出など)につなげることを次なる研究課題としている。本書はその前触れともとれる一冊である。