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(船文化) ヒガキくん通信Vol.02.13 ふなくぎ 

こんにちは!浪華丸ヒガキくんです。
第9回「天保山まつり」の日がだんだん迫ってきます。
楽しみですが、作業の進捗を計りながら日程の追加。
10月2日(日)に9日(日)を加え10日(祝)の3日間でした。
これでも仕上がりまでぎりぎりの工程です。
間に合わせるため都合をつけたメンバーが平日も作業を推進しています。
お陰様で「矧付」(はぎつけ)の完成がようやく見えてきました。

「矧付」は、舟釘(ふなくぎ)と呼ばれる特殊な「釘」で、船側に取付ました。
予め部材側にノミを使い等間隔に切込の溝を入れ、そこに舟釘を打ち込み接合しています。
さて、以前にも紹介しました「矧付」と呼ばれる部分。
大海原を帆走していた頃、海水の浸入を防いでいたそうです。

菱立模様の内側に位置し、外からはあまり目立ちませんが、この復元には重要な部分。しかし部材の曲げ加工は大変でした。
ぜひ11月6日(日)の「まちなかをパレード」でご覧ください。

そんななか「こんにちは!」と港住吉神社の境内にある作業場に立ち寄ってくれたのは、NHK大阪放送局 カメラクルーのみなさん。
菱垣廻船復元の熱い思いを語るテクニカルリーダーの長さん(清水長八氏)です。
10月13日にOAされたNHK大阪/総合テレビ「ニュースほっと関西」は、まちの魅力が、まるごと詰まった番組でした。

舟釘・船釘(ふなくぎ)=和船用、和釘の一種、断面は、四角または長四角。

【これからの作業日】
毎週日曜日、10時~16時頃まで(雨天決行)
11/3(祝)は帆柱を立てる練習、その他。
作業場所:港住吉神社の境内

第9回 え~やん、天保山まつり 11月6(日)開催!
今年の「浪華丸ヒガキくん」は更にパワーアップ!
まちなかパレードをお見逃しなく。
~大阪開港150周年記念~http://osakaport150.info/

1868年(慶応4年/明治元年)7月15日大坂港開港。
江戸期、全国からくる菱垣廻船をはじめとする大型船は、安治川と木津川を大阪湾からさかのぼり、いまの福島区川口にあった船番所につきました。この船番所が後の大阪港のもととなります。市章である「みおつくし(澪標)」は、海からの大坂のまちへの入り口として、安治川と木津川の河口の沖合に立てられていたものです。(石浜紅子氏より)

過去の配信は、下記一社)港まちづくり協議会大阪の公式ホームページでもバックナンバーをご覧頂くことができます。

一般社団法人港まちづくり協議会大阪
菱垣廻船復元プロジェクト リーダー 高見 昌弘
公式ホームページ:http://minatomachi-o.jp/

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